千葉・ちいき発


やっぱり必要、みんなで作ろう!33

研究会のメンバー、西村さんと山田さんの意見です

 先日、高校生とちと話し合う機会がありました。その高校生は、昨年の安房地区で障害者の差別をなくすためのミニタウンミーティングの開催を準備段階から一緒に行った仲間です。高校生たちは、もともと福祉やボランティアに興味のあった人、今まで障害を持つ人と関わったことがない人、様々です。5ヶ月間に渡って、施設や地域のボランティア体験を行い、体験を通して感じたことをミニタウンミーティングで発表しました。それは、寸劇や詩の朗読、歌やモノローグ、それらを通して観る人の心に訴えました。
 その高校生と、現在、条例の制定に向けて難航していることについて、話し合いました。その中で彼らは、条例に反対する人に対して「自分の子どもに障害あったらとどうするのか」「その人が、直接障害のある人と接してみたらいい」「東横インの問題も、利益優先で障害者のことなんか考えていない、そんな人が多いのは悲しい」などと話していました。高校生らは、まずは多くの人たちに障害をもっている人のことを知ってもらう必要があると、自分たちの体験の中から感じ、そして、多くの大人に、障害者と触れ合って、その目線にたって欲しい、と話していました。高校生も、自らの体験を通して、直接触れ合う大切を感じ、政治に関わる人にもその視点の重要性を伝えたいと思っているようです。この、条例に対する様々な立場もあるでしょうが、「自分ならどうする?自分の子どもなら?」と、本当に何が必要なのかを考えていくことは大切だと、あらためて感じました。皆さんは、どのように考えますか?

西村瑞絵(安房)

 毎号のニュースをありがとうございます! ちばMDエコネットの山田です。31号では森さんの熱い思いを、こちらも熱くなりながら読みました。
 障害児の高校進学まっただ中で県議会傍聴も思うに任せず、ただニュースを頼りに毎日を送ってきました。障害児の高校進学は今年9人が受験し、1次の入試で6人が合格しました。学校現場の理解は少しずつ進んでいます。もう一息です。
 県議会の代表質問で吉本議員が指摘されたとおり、「保護者の思いと学校現場の摩擦が起きている」、これは現実です。それをお互いに話し合い理解しあうことによって解決していこうというのが、この条例の目的の1つです。条例によって摩擦が大きくなるのではなく、その反対に、一歩ずつなくしていくことができると思います。条例で、第三者が間に入り話し合って解決する仕組みをつくっているからです。
 20日(月)は常任委員会が開かれますね。健康福祉常任委員会だけでなくいろいろな委員会で議論されることでしょう。私は文教常任委員会を傍聴して、教育のところでどんな議論がなされるか、聞いてきたいと思います。

山田晴子(船橋)

<呼びかけ人> 田上昌宏(千葉県手をつなぐ育成会会長)/竜円香子(同権利擁護委員長)/大屋滋(日本自閉症協会千葉県支部長)/土橋正彦(市川市医師会長)/植野慶也(千葉県聴覚障害者連盟会長)/野内恭雄(千葉県精神障害者家族連合会会長)/成瀬正次(障害者差別をなくすための研究会委員・全国脊髄損傷者連合会副理事長)/佐藤彰一(同・法政大大学院教授)/高梨憲司(同・視覚障害者総合支援センターちばセンター長)/野沢和弘(同・全日本手をつなぐ育成会理事)
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